南島原市西有家町の共同墓地にて、大掛かりなお墓の建替え工事。(後編)

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南島原市、小浜町を中心にお墓を専門にお仕事をさせていただいております、門畑(かどはた)石塔店の門畑です。

前回に引き続き、南島原西有家町にある共同墓地でのお墓の建替え工事の様子をご紹介します。

前回の記事はこちら(解体&基礎工事の様子)>>

設置工事の様子

基礎工事が終わり、これから外柵、納骨室、石塔の据え付け工事に入っていきます。

工場で加工した部材が搬入されました。外柵の設置中です。

 

地上納骨室の壁面の組み立て中です。石の継ぎ目には耐久性に優れたステンレス製の金具を併用して、経年によるズレを防止します。

 

土間は全面貼り石で仕上げています。

 

湿気が溜まりにくいように、納骨室内の中に換気孔を設け、パイプを通して空気の流れをよくします。

 

隙間に砕石を入れて、上に据え付ける石塔の重量に耐えられるよう、格子状の鉄筋を入れて強度を確保します。この上に納骨室の天板が乗ります。

 

玉垣も設置が完了しました。納骨室の天板を据え、その上に石塔の台座の石を据付中です。石貼りの土間部分を傷つけないように養生して、作業をしています。

 

カニクレーンを使って竿石を据え付けています。完成まであと一息です。

 

お墓の建替え工事が完了しました!

 

施工後の様子(ビフォア&アフター)

両隣との間隔をあけて巻石を設置したので、幅は狭くなりましたが、玉垣が低く羽目石をくり抜いて模様が入っているので、広さと開放感のあるお墓になりました。アプローチの階段も段差を低くして間口を少し広くしましたので、上り下りしやすくなりました。

 

石塔はインド産ベルガム、外柵は中国産御影石を使用しました。
今回の石塔や外柵や羽目石、彫刻のデザインは、ご紹介くださった親戚の方のお墓(以前、弊社で建立させていただきました)とすべて同じように施工して欲しいというのが、お施主様のご希望でした。

 

両サイドも間隔をとり、お隣りとの距離も適切にとって、お掃除しやすいように仕上げました。

 

後ろの様子です。納骨室部分に換気口を設けてあります。

 

後ろから見た、左右の境界部分です。

 

正面の観音開きの扉を開けて納骨していただけます。正面にも換気孔を2つ設けてあります。

 

鳳凰の彫刻もご親戚のお墓と同じようにお作りしました。立体的な「浮かし彫り」の技法を用いています。
このような立体彫刻もご要望がございましたら、承っております。

 

納骨室の中には綺麗な玉砂利を入れて仕上げています。
また、物入れ兼ベンチも設置しました。中にお掃除道具などを保管しておくことができます。お花の交換時には、丸い穴に花筒を挿して作業していただけます。「お参りしやすい」と、これまでもご好評をいただいております。

 

両隣との境界線も余裕ができました。将来お隣のお墓の工事が発生した場合、以前のように隙間が全く無い場合は何らかの問題が発生する懸念があります。リスク軽減のためにも、またお掃除のしやすさなども併せて考慮すると、敷地いっぱいに建て替えるよりも、境界線に少し余裕を持たせておいた方が良いと思い、ご提案をさせていただきました。

 

完成したお墓をご覧になって、お客様からは「門畑さんに言われたようにして(両隣に間隔をとって)、横に気を使わなくなって良かった・・・」「前から納骨できるようになって楽になった」と嬉しいご感想をいただきました。また、広さや開放感のあるお墓になりましたので、「こんなに広かったっけ・・・?!」とおっしゃっていました(笑)。

今回はたいへん大掛かりな工事になりましたが、無事に工事を終えることができてホッいたしました。
この度はご用命くださいまして、誠にありがとうございました。また何かございましたら、いつでもお声かけください。今後共どうぞ宜しくお願いいたします。

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